7. エフマガ'00年度編

●2000年度特集インデックス
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 1月号 『どうなる?2000年代〜2000年代への期待と不安〜』
 2月号 『おノロケ本』
 3月号 『世にも悲しい恋物語り』
 4月号 『あなたは仕事に満足していますか?』
 5月号 『大人になった子どもたち』
 6月号 『ザ・ウエディング』
 7月号 『愛のボーダーライン〜ストーカー編〜』
 8月号 『“いのち”のこと』
 9月号 『セックスを語ろう』
10月号 『不安』
11月号 『ボーダーライン〜セクハラ編〜』
12月号 『人づきあい』


 ノストラダムスの大予言は大ハズレして、無事迎えた21世紀。エフマガ読者と編集部には、それほど大きな変化が起きたとは思えなかったんですが、世の中がね…、なんだかね…。殺人事件とか、自殺とか、登校拒否とか、若年層による犯罪がものすごい勢いで目立ってきたんですよね。だからと言って、犯罪を犯す子どもたちばかりを責めてはいられなくて…。世の中全体にどんよりした暗い雲が覆ってきたという感じが漂ってきてました。それで、アンケートのほうも、前年よりぐぐっと心理的にせまる質問をしたりして、みんなでいろんな問題を考えた1年でした。



原稿書きながら、泣きました。“いのち”企画。

 本来は、すべてが尊ばれるべき“いのち”が、どこか軽んじられ、簡単に奪うという事件が増えた。そこでエフマガでは、そういった事件を自らの問題としてとらえてもらうために、エフマガにしてはめずらしく、「笑い」のない“いのち”を特集することにした。…とはいえ、この“いのち”については、'99年の8月号で『お盆企画・ご先祖さまと読もうスペシャル 死後の世界』で、その前章ともいえる特集を行っている。“死”について語ることは、わりとタブー視されているところがあり、こんな特集をしたいと編集部のボスに提案したときも、あまり良い顔はされなかった。その反応は、恐らく世間一般にも通じるものがあるんだろうと思った。なので、まずは笑えるところから_というわけで特集を組んだ。それでも、全体を通せば、みんなが“死”をどう考えているかが見えてきた。

お盆企画・ご先祖さまと読もうスペシャル 
 死後の世界』


●内容●

『大往生』

 ・どんなふうに死にたい?
  読者が望む“死”の瞬間。
 ・エフマガ大往生劇場『我人生に悔い無し』
  ペンネーム・はんぱ哲朗さんが望む「愛する人に囲まれて、楽しい思い出を語って、そしてまわりの人を励まして、『我人生に悔い無し』と言いたいという回答をもとに、編Aがシナリオを創作。
 ・まちがいだらけの『冥土の土産』
  読者に「冥土の土産は何がいい?」と質問したところ、約8割が、死ぬときに持く手みやげだと勘違いしていたので、取り上げた。
 ・ところで、死んだらどうなる?
  死後、どうなるかを聞いてみたところ、ほとんどが肉体と魂が分離すると考えていることがわかった。

『天国で会いましょう』

 ・死後の世界に天国があるとしたら、どんなところだと思いますか?
  読者が想像する天国。編Aのコメントは、清らかな天国のイメージを地獄に変えてしまう恐れがあるため、省略。
 ・天国で会いましょう
  死んでも、また会いたいと思う人をあげてもらった。
 ・死後の世界に地獄があるとしたら、どんなところだと思いますか?
  「会社だらけ」「キツイ、キタナイ、キケンの3K状態」などなど、恐ろしい地獄が次々と…。
 ・地獄行きな人々
  読者に、閻魔大王気分で「地獄行きじゃ〜!」と言いたい人をあげてもらったところ、ダントツ1位で野村サッチーが選ばれた。
 ・天国にいらっしゃ〜い
  読者に、天国入国官吏天使に任命されたという仮定で、天国入りを許可した有名人は、所ジョージ、相田みつを、北野たけしなどが選出された。

『死んだらどこ行く?』

 ・臨死体験はありますか?
  99%が「ない」と答えたので、「ある」と答えたのはたった1%。
 ・臨死体験が教えてくれること
  カルト体験ととらわれがちな「臨死体験」のイメージを覆してくれる本『臨死体験 光の世界へ』を参考に、臨死体験経験者の編Aが臨死体験を分析。
 ・バカは死ななきゃ治らない?
  編Aの臨死体験記。
 ・死ぬのはコワイですか?
  編Aが臨死体験から学んだ“死”について。

 『死』を考えることで、必然的に見えてくる『生』。この特集をふまえて、2000年8月号で、“いのち”についての特集『“いのち”のこと』を行った。


『“いのち”のこと』

●内容●

プロローグ『“いのち”のこと』
 読者に、自分自身の『いのち』のこと、他人の『いのち』のことをどう思っているかを質問した。結果、自分の『いのち』については、「それなりに大切なもの」が70%で1位。他人の『いのち』については、「大切なもの」が70%で1位だった。

第1章『“いのち”のリレー〜臓器移植のこと〜』
 読者に、「脳死判定の場合、臓器移植を希望するか」「家族が脳死と判定され、臓器提供意思表示カードに臓器提供を希望していたらどうするか」「万が一、重い病気にかかり、臓器移植すればたすかると言われたらどうするか」「家族が重い病気にかかり、臓器移植すればたすかると言われたらどうするか」などの質問を行った。結果的には、臓器提供を希望する人が90%だったが、家族の臓器提供には難色を示していたり、自分が受けるか否かについては半々で受けない人がいたが、家族が受けるか否かについては受けてほしいが多かったりと、他人の『いのち』が「大切なもの」の回答を裏付けるような結果となった。

第2章『死の選択』

 ・その1 尊厳死、安楽死のこと
  読者には、「重い病気で治療も効かず、瀕死の状態にある場合、どうするか」と質問。回答には、自然な死を望むというものが多かった。
 ・その2 自殺のこと
  読者には、「『自殺』を考えたことがあるか」と質問。回答は、「考えただけ」40%、「考え実行しようとした」15%、「考え、実行したが未遂に終った」15%、「考えたことがない」30%という結果だった。また、「『自殺』についてどう思っているか」という質問もしているが、回答には、『自殺』に理解を示す意見、否定的な意見とさまざまだった。情報としては、厚生省による自殺のさまざまな統計を記した。

第3章『“いのち”の重み』

 ・その1 殺人のこと
  読者に、「これまでに『殺意』を抱いたことがあるか」という質問をした。回答は、「考えただけ」70%、「考え実行しようとした」1%、「考え、実行したが未遂に終った」0%、「考えたことがない」29%という結果だった。また、「『殺人』をどう思うか」について質問したところ、「人の命を奪うことが許されるわけない」「愚かしい行為」「人として最低の行為」などの意見が出た。そして、「家族や友人が『殺人』にあったら、どう思うか」という質問に対しては、「ショック」「許さない」という意見が相次ぎ、犯人に対して『殺意』を抱くという意見が圧倒的に多かった。
 ・その2 身近な人の『死』
  読者には、「身近な人やペットの『死』に直面したとき、どう感じたか」と質問。回答には、「たまらなく悲しかった」「生きていてほしいと願った」「死を受け入れることがしばらくできなかった」などの意見が出た。
 ・その3 “いのち”を感じたとき
  読者に「『いのち』を感じたできごと」をあげてもらったところ、病気や誰かの『死』をあげる人もいたが、出産や妊娠など『いのち』の誕生をあげる人も多かった。


 この特集については、本当にみなさん、答えづらい質問にも率直に回答していただいて、ありがたかったです。私は、その回答を何度も読み返し、大泣きしていました。毎回、毎回、読者のみなさんからは学ぶことが多いんですが、このときは、ほんっとにたくさんのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。